風の歌を弾く、うなり弓 ウィンドシンガー
動きと共に空気から織り出す、鳴り響く不思議な音。ウィンドシンガーの魅力に触れよう!
ウィンドシンガーは、これまでにない音を求めるクリエイターのために作られた、非常 にユニークな楽器です。単なる新たな楽器ではなく、あなたを新しい音の世界へと導きます。
ウィンドシンガーは、ウィンドワンドまたはオムワンドとも呼ばれる、うなり弓です。
※風を切って唸るような音を出す弓型のものを指します。
このようなエアリード式の楽器は、空中ではたいたり、振り回したりすることにより、風切り音や虫の羽音(ハミングサウンド)のような音を奏でます。
ウィンドシンガーは、ブナ 材で作られた丸みのある持ち手がついており、約 70 センチ 長のガラス繊維でできた長いロッドと、約 20 センチ長の短いロッドが交差する形で構 成されています。ロッド上に4点とハンドル部分にガイドがついており、ゴムのような 材質の製のバンドが、ひし形の凧のように 張られています。ウィンドシンガーの音は、このバンドからも作られます。
中央の短いロッドの位置は、調整することができます。位置をずらすことで、奏でる音 を特徴的に変えることも可能です。ウィンドシンガーは、移動時に分解し、付属の強化 段ボールでできた筒に入れて 保管することができます。
このような空中を振り回して 音を出す楽器として、古くから代表されるものは、うなり 板です。起源は旧石器時代からあったとされ、平べったく、伸びた楕円の木や骨に紐を つけ、空中で振り回すことで音を出します。このような古代楽器は、かつてコミュニケ ーションの一部、または霊的な儀式に用いられた可能性があり、現代でも多くの先住民 族が伝統文化の宝と捉えています。(さらに詳しくお知りになりたい方は、ウィキペデ ィアをご参照ください。)
ウィンドシンガーのようなうなり弓で、フレームの周りにバンドがかけられたタイプのものは、少なくとも20世紀後期から現れ、職人や音にこだわる人々により、新しいタ イプのものが繰り返し作られてきました。
ウィンドシンガーは、中央のロッドの位置調整と動きのスピードによって、さまざまな 音を作り出します。ゆっくり慎重に奏でることも、素早くリズミカルに奏でることも可 能です。
実際の音をサンプルでご視聴ください。
ウィンドシンガーで音を出すのはとても簡単です。ただ空中で動かすだけ!ふり幅に強 弱をつけることで、リズミカルな振動音を出すこともできます。
詳細や楽器の使い方・アイデアについては、「取り扱いについて」のページをご覧くだ さい。
弊社にとってウィンドシンガーは、既存の動きによって音を出す楽器の中でも、最も特 徴的な効果音を出す素晴らしい楽器です。演奏するあなた自身の動きによって、音のト ーンと音量が変化するため、音と動きの連動をダイレクトに体感することができます。 そのため、ダンスや「運動しながらの演奏」に最適です。またはメディテーションの一 部として、その悠々と響き渡る音に浸り、あなたを瞑想の世界に導くこともできるでし ょう。
ウィンドシンガーの音は、その響く音で、聴く人を内なる旅へと導くサウンドセラピー の一部としても利用されています。
音響効果の楽器としては、ウィンドシンガーは始め、ライトセーバー(スター・ウォーズに登場する武器)の音を表現するものとして使われました。これは、切り付けたり振り回したりする音に似ているからという理由だけではなく、そのほかにラジオドラマや映画の音効果としても使われました。おそらくよく知られているものでは、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の「DUNE/デューン 砂の惑星」に登場するオーニソプター(鳥や昆虫のように羽をはばたかせ、飛行する航空機のこと)が羽ばたく音でしょう。このシーンでは、二つのうなり弓を使用したことを、音響技術者のマーク・マンジーニ がこの動画で説明しています。
その他の典型的な例としては、まじない的な儀式やシャーマニックな儀式に使われてい ます。
そのため、この楽器は時に「先祖を呼び起こすもの」「 シャーマンの弓」と表現されることもあります。
ウィンドシンガーは、私たち、ドイツに拠点を持つ世界の民族楽器専門店 DAN MOI(ダンモイ)のワークショップで作られています。楽器が奏でる自然の音をこよなく愛 し、うなり弓に魅了され、これまで市場に出たうなり弓を研究した結果、細部にこだわ ったより良い一品に仕上がりました。
自社製作のため、必要に応じて個々の部品を提供することも可能です。
DAN MOI World Music Instruments
Clemens Voigt & Sven Otto GbR
Grassdorfer Str. 52
04425 Taucha,ドイツ